先日の記事では12月11日に出された、除菌用スプレーの成分濃度表示についての景表法措置命令事案を取り上げました。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、コロナに便乗した悪質商法や、ウイルス除去効果や予防効果を謳った商品に対する監視や処分は、来年以降も緩むことはなさそうです。
これは、海外においても同じ状況のようです。
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所の発表によると、12月10日に米国FDA(食品医薬品局)とFTC(連邦取引委員会)が、インターネットやソーシャルメディアにおいて、新型コロナウイルスの予防または治療するなど虚偽の宣伝を行う製品(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ケルセチン、亜鉛、n-3系 (ω-3系) 脂肪酸などを含む製品)に、注意喚起を行ったと情報提供しています。
また、FDAはこれらの製品の宣伝を行ったAmazonアフィリエイトに対して広告の停止を求めました。
国内製品に留まらず、外国製健康食品の個人輸入や代行業による流通の可能性もあり、消費者自身も十分注意していただきたいところです。
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所
新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝を行う製品に注意喚起 (米国FDA)
(2020年12月16日)
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail4453.html
新型コロナウイルスに関連した健康食品・サプリメントの注意喚起情報 (国内、海外) まとめ
(更新中)
https://hfnet.nibiohn.go.jp/notes/detail.php?no=2129
新型コロナウイルス感染予防によいと話題になっている食品・素材について(更新中)
https://hfnet.nibiohn.go.jp/notes/detail.php?no=2142
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