消費者庁の新型コロナウイルス予防商品緊急監視(第6弾)。健食の「ウイルス予防効果」を認めない根拠は? (消費者庁  2021年12月~2022年2月)

参考資料として示された医薬基盤・健康・栄養研究所の調べ(2021年8月11日時点)によると、現時点で、新型コロナウイルス感染症に対する予防効果が確認された食品・素材の情報は、見当たらないとしており、予防効果が検討されている商品や素材はあるものの、いずれも予備的な検討で、科学的根拠を示すまでには至っていないということです。

その根拠として、同研究所が米国国立医学図書館の作成しているデータベースでの調査結果を示しています。(※)

(※)PubMedを用いて検索した結果

また、インフルエンザや風邪に対する予防効果が確認された報告がある素材であっても、効果が確認されなかった報告の両方が存在するケースや、報告が1例しかなく、今後更なる研究が必要な素材がある結果となっています。

インフルエンザ予防効果確認素材:
ビタミンD(★)、緑茶

風邪予防効果確認素材:
ビタミンD(★)、ビタミンC(★)、プロバイオティクス(★)、プレバイオティクス(★)、亜鉛(★)、エキナセア(★)、ラクトフェリン
(★)は予防効果が確認された報告と確認されなかった報告の両方が存在する素材

こうした結果から、インフルエンザや風邪に対して予防効果が確認された素材は、「新型コロナウイルスに対する効果がある」といったような、誤った健康情報が流される危険性があるとして、注意を呼びかけています。

今後も、健康食品をはじめ新型コロナウイルスに対する予防効果をうたった商品・サービスに対する監視は続くことが予想されます。

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久保京子

このサイトを運営する(株)フィデスの代表取締役社長。メーカーにてマーケティング業務に従事した後、消費者と事業者のコミュニケーションの架け橋を目指し、99年に消費生活アドバイザー資格を取得する。
(財)日本産業協会にて、経済産業省委託事業「電子商取引モニタリング調査」に携わったことを契機に、ネットショップのコンプライアンス及びCS向上をサポートする(株)フィデス設立。