消費者庁は6月28日に、宮崎市の自動車用タイヤ販売業者（株）ビーラインが販売するタイヤに関する表示に対し、景品表示法の措置命令を行いました。
販売実績のない二重価格による有利誤認表示とみなされました。
今年になって、二重価格表示による有利誤認の措置命令は6件目となっています。

消費者庁及び公正取引委員会（公正取引委員会事務総局九州事務所）の調査による事案です。

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株式会社ビーラインに対する景品表示法に基づく措置命令について
　(平成29年6月28日　消費者庁)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_170628_0001.pdf
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【対象商品】
同社が運営する宮崎県内12店舗、熊本県内5店舗において販売する自動車用タイヤ

【表示媒体】
宮崎日日新聞広告及び別刷広告
熊本日日新聞広告及び別刷広告

【表示期間】
宮崎日日新聞
平成28年4月8日～同月18日、5月21日～同月31日、6月9日～同月19日、
7月1日～同月10日、7月21日～同月31日、8月26日～9月4日、
9月15日～同月25日、10月7日～同月17日、10月28日～11月6日、
11月17日～同月27日、12月22日～同月31日、平成29年1月27日～2月5日
宮崎日日新聞の別刷広告
平成28年4月28日～5月8日、8月5日～同月15日、12月2日～同月12日、
平成29年1月3日～同月15日
熊本日日新聞
平成28年4月12日～同月30日、5月13日～同月31日、6月9日～同月30日、
8月10日～同月31日、9月9日～同月30日、10月6日～同月16日、
11月19日～同月30日、12月17日～同月31日、
熊本日日新聞の別刷広告
平成28年7月15日～同月31日、平成29年1月3日～同月15日、

【違反内容】
対象商品について、下記の表示例のとおり記載するなど、「当店通常価格より〈新聞見ました〉で最大半額！」と記載した上で、「1本価格」と称する実際の販売価格に当該価格を上回る「通常1本価格」と称する価額を併記することにより、あたかも、「通常1本価格」と称する価額は、同社が運営する店舗において通常販売している価格であり、「1本価格」と称する実際の販売価格が当該通常提供している価格に比して安いかのように表示していた。

実際には、上記「通常1本価格」と称する価額は同社が任意に設定したもので、同社店舗において販売された実績のない価格であった。

【表示例】

本日時点で（株）ビーラインHPには謝罪文の掲載はなされていません。

（株）ビーラインHP
http://beeline-tire.co.jp/

景品表示法上の二重価格表示や割引表示の注意点について確認しておきましょう。

二重価格表示の注意点～希望小売価格～
割引率・割引額表示の注意点

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≪参考記事≫
・消費者庁の新拠点開設直前　徳島市の住宅リフォーム業者（株）ナイスリフォームに景表法措置命令！（消費者庁:平成29年6月8日）

・日本教育クリエイト　介護・医療事務講座の「通常」価格表示に有利誤認措置命令！（消費者庁:平成29年5月19日）

・コスモ石油販売の車検サービス新聞折込チラシ　販売実績のない二重価格に景表法措置命令！（消費者庁:平成29年5月12日）

・ABCマートの景表法措置命令に見る、PB商品の「希望小売価格」による二重価格表示の注意点とは　（消費者庁:平成29年3月28日）

・寝具の店頭表示価格　販売実績のない二重価格に景表法措置命令！（消費者庁:平成29年3月8日）

・アビバ、二重価格表示に措置命令。「通常」価格と表示してよい販売期間の考え方

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