平成21年度より継続実施されている、消費者庁による健康食品等の虚偽・誇大表示のインターネット監視。
平成30年10月~12月の結果が平成31年2月1日に公表されました。
ネット監視の方法は、ロボット型全文検索システムを用いて、キーワードによる無作為検索の上、検索されたサイトを目視により確認するというもの。
今回の監視では78事業者(83商品)の表示について、健康増進法に違反するおそれのある文言等を含む表示があったとして、消費者庁がこれらの事業者に対し、表示の適正化を求めるとともに、ショッピングモール運営事業者へも協力を要請しています。
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インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について
(平成30年10月~平成30年12月)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/extravagant_advertisement/pdf/extravagant_advertisement_190201_0001.pdf
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●新検索キーワードに「美肌」、「疲労回復」、「免疫力」が1年ぶりに復活
今回(平成30年10月~平成30年12月)の検索キーワードは、以下の3テーマとなっています。
「風邪」、「インフルエンザ」、「肝機能」、「冷え性」、「二日酔い」、「乾燥肌」といった、季節性のあるキーワードが例年の傾向として上がってきています。
・「動脈硬化」、「風邪」、「インフルエンザ」等の疾病の治療又は予防を目的とする効果があるかのような表現
・「肝機能」、「冷え性」、「二日酔い」等の身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果があるかのような表現
・「ダイエット」、「乾燥肌」等の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変える効果があるかのような表現 等
【今回、適正化を要請された表示例(一部)】
今回の監視では、季節性のある表示として、加工食品で「喉の炎症・風邪の予防」、飲料等で「冷え性・乾燥肌の緩和」、いわゆる健康食品で「二日酔い」に関する健康保持増進効果等の表示が改善要請を受けています。
消費者庁は平成28年6月30日付けで公表した「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」について、啓発パンフレット等を活用し、健康食品を販売する事業者等に対して周知啓発を図っています。
本ガイドラインが、虚偽・誇大広告規制の判断基準とされていますのでしっかりチェックしておきましょう。
●健康⾷品に関する景品表⽰法及び健康増進法上の留意事項について(要約版)
(パンフレット:消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/160630premiums_9.pdf
●健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について
(全部改定 平成 28 年6月 30 日 消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/160630premiums_8.pdf
また、消費者啓発として健康食品に関するパンフレットやリーフレットを公表しています。
国の考え方を理解する上で、併せて確認しておくとよいでしょう。
≪関連記事≫
・インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視状況(消費者庁)
平成30年7月~9月
平成30年4月~6月
平成30年1月~3月
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