今回のトピックは「特定保健用食品の安全性・有効性に関する情報公開の拡充」について。
先日の記事では「保健機能食品」に関する消費者の認知度や理解度について取り上げましたが、機能性表示食品の認知度や理解度は15%程度で、トクホの1/2程度にとどまりました。
後発の制度ですが、せめてトクホ並みの認知・理解度になってくれるといいですね。
「保健機能食品」ということで、当然その機能性に対する関心が高い訳ですが、機能性表示食品については届出データベース(DB)があり、その科学的根拠や安全性評価などが消費者庁のサイトで公開されています。
しかしながら、そのことを知っていた消費者の割合は12%程度にとどまっていました。
他方、トクホについての製品情報も、国立健康・栄養研究所が保有するDBで公開されています。
ただし、消費者を対象として開設されたものではなく、管理栄養士・栄養士、薬剤師、登録販売者等の専門的知識を有する方々への情報提供が開設当初の狙いでした。
さらに、DBへの掲載は、事業者の任意協力に基づいて申請があった製品に限られ、許可された全ての製品情報が掲載されてはいません。
このような現状の中、国立健栄研DBにおいてトクホの全製品の情報公開を義務化し、消費者向けの情報発信や機能強化を図るべく、情報公開の拡充に向けて動いています。
(平成29年度特定保健用食品の有効性・安全性に係る情報公開の拡充に向けた調査事業 全体報告書)
事業者側としては、製品情報のDBへの登録の義務化など、負担が大きくなりそうですが、消費者の制度に対する正しい理解が促進され、適正な表示を行う健康食品の商品選択が進むことが期待できると思います。
◆「平成29年度特定保健用食品の有効性・安全性に係る情報公開の拡充に
向けた調査事業」の調査結果について
(消費者庁 平成30年5月30日)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/research/2017/
全体報告書:
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/research/2017/pdf/information_research_2017_180530_0001.pdf
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