平成27年12月25日、埼玉県が中古自動車販売事業者(株)ローランインターナショナルに対し、中古車情報誌において行った表示に、景品表示法違反(優良誤認)の措置命令を行いました。
本件は、平成26年12月の景表法改正で、都道府県知事に付与された措置命令権限による、全国初の都道府県が行う行政処分となります。
———-
-都道府県初の景品表示法に基づく行政処分-
中古自動車販売業者に対する措置命令について
(埼玉県 平成27年12月25日)
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/151225-15.html
———
【違反内容】
対象商品:中古自動車61台
表示媒体:中古自動車情報誌
「カーセンサー関東版」 (発売日:平成26年12月~27年11月)
「Goo北関東版」(発売日:平成26年12月~27年5月)
対象表示:
≪優良誤認≫
中古自動車61台について、オートオークションからの仕入れ時に提示される出品票に、車体の骨格部位が損傷するなどの修復歴を示す記号が記載され修復歴があるにもかかわらず、修復歴「なし」と記載することにより、あたかも、当該中古自動車に修復歴がないかのような表示をしていた。<表示例>
<表示例>
消費者庁においても繰り返しの処分となっている中古自動車の表示。(※)
今後は都道府県での処分も増えそうです。
(※)
・続く中古自動車の景表法措置命令。(株)オートアクション、「修復歴」表示とおとり広告(消費者庁 平成27年5月1日)
・中古自動車の販売事業者3社の「修復歴」表示に景表法措置命令(消費者庁 平成26年11月27日)
・中古自動車の販売事業者(株)ジャストライト、「走行距離数」「修復歴」表示とおとり広告に景表法措置命令(消費者庁 平成26年11月26日)
・中古自動車の販売事業者(株)くるまや・LeO、「修復歴」表示とおとり広告に景表法措置命令(消費者庁 平成26年3月19日)
・中古自動車の景表法措置命令、今年4件目。「修復歴」表示に優良誤認(消費者庁 平成25年10月31日)
・中古自動車の販売事業者の「走行距離」表示に景表法措置命令(消費者庁 平成25年8月29日)
・中古自動車の販売事業者の「修復歴」表示に景表法措置命令(消費者庁 平成25年4月5日)
・中古自動車の販売事業者の「おとり広告」景表法措置命令(消費者庁:平成25年3月4日)
======================================
◆広告法務コンサルティング・社員教育◆
販促・広報戦略、商品表示・広告チェック社内体制構築等、
社外専門家としてのノウハウとサポート
詳細はこちら
======================================
————————————————————-
◆本ブログをメルマガでまとめ読み!
本ブログの1週間分の情報を、ダイジェストでお届けしています。
登録はこちら
————————————————————-