1ヶ月のスキンケア化粧品平均投資金額は2,250円。最も高額な年代は60~64歳で3,500円。(ポーラ文化研究所 女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2015)

種類の多い化粧品アイテムですが、それぞれの購入金額や購入経路はどのような実態となっているのでしょうか。
ポーラ文化研究所では、2007年からの継続調査「 女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2015」(第11回)において化粧品の買われ方について報告しています。

スキンケア、メークアップ化粧品ともに、ドラッグストアでのセルフ店販購入が主流となっていますが、ネット通販がそれに次ぐ購入チャネルとなっています。

調査レポートより、以下のデータを紹介します。

●1ヶ月の化粧品平均投資金額 スキンケア
●スキンケアアイテム購入金額
●スキンケアアイテム購入金額(年代別)
●1ヶ月の化粧品平均投資金額 メークアップ
●メークアイテム購入金額
●メークアイテム購入金額(年代別)
●最近1年間のスキンケア・メークアップ化粧品購入経路


●1ヶ月の化粧品平均投資金額 スキンケア
1ヶ月のスキンケア化粧品の平均投資金額は2,250円(中央値)で、4,000円以上の割合は28.3%。
若年層では平均投資金額が低く、15~29歳は中央値1,250円。
平均投資金額が最も高額な年代は60~64歳で中央値3,500円。4,000円以上の割合は40.5%。
スキンケア化粧品金額2015

●スキンケアアイテム購入金額

平均購入金額が最も高額なスキンケアアイテムは美容液3,500円(中央値)。次いで、「クリーム」2,750円、「マッサージ料」2,250円が続く。
「日焼け止め」 「クレンジング」 「シートパック」 「洗顔料」は1,250円で、2,000円未満の価格帯の割合が約7割と多い。
スキンケア化粧品金額_アイテム2015

●スキンケアアイテム購入金額(年代別)
年代別では、高齢層は使用スキンケアアイテムの平均購入金額が高い傾向となっている。
特に「美容液」「クリーム」「マッサージ料」「乳液」「化粧水」といったスキンケアアイテムの平均購入金額は45歳以上を中心とする年代で高い。
スキンケア化粧品金額_アイテム_年代2015

●1ヶ月の化粧品平均投資金額 メークアップ
1ヶ月のメークアップ化粧品全体の平均投資金額は1,250円(中央値)で、3,000円以上の割合は19.5%。
15~19歳の中央値750円が最も低い。
一方、平均投資金額が高いのは35~39歳、45~64歳、70~74歳の中央値1,750円。1,500円以上の割合が最も多い年代は、60~64歳。
メークアップ化粧品金額2015

●メークアイテム購入金額
平均購入金額が最も高額なメークアイテムは「ファンデーション」2,750円(中央値)。次いで、「フェイスパウダー」2,250円。
「アイブロー」「アイライナー」は1,250円で、2,000円未満の価格帯の割合が約8割と多い。
メークアップ化粧品金額_アイテム2015

●メークアイテム購入金額(年代別)
年代別では、「フェイスパウダー」「アンダーメーク」「BBクリーム」といったメークアイテムの平均購入金額は、45~64歳を中心とする年代で高い。 「ファンデーション」は、30~69歳まで幅広い年代で2,750円となっている。「口紅」は30~49歳、55~69歳で高い傾向。「アイシャドー」は45~59歳、「チークカラー」は55~64歳で高い傾向となっている。
メークアップ化粧品金額_アイテム_年代2015

●最近1年間のスキンケア・メークアップ化粧品購入経路
スキンケアアイテムの購入経路は、「美容液」を除きドラッグストアが最も多い。次いで多いのはインターネット通販。
「クリーム」はインターネット通販がドラッグストアと同率トップで30.9%。「美容液」はインターネット通販がトップで32.6%。
メークアップ化粧品購入経路は、いずれのメークアイテムもドラッグストアでの購入が最も多い。
次いでインターネット通販、デパート・百貨店の化粧品カウンターが同水準で続く(BBクリームのデパート・百貨店の化粧品カウンターは除く)。
スキンケア化粧品購入経路2015
メークアップ化粧品購入経路2015

調査レポートでは、各化粧品アイテムの年代別購入経路など、より詳細なデータも紹介されています。

(※)
「女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2015 化粧品の買われ方篇」
(㈱ポーラ・オルビスホールディングス ポーラ文化研究所 2015年12月9日発表)
http://www.po-holdings.co.jp/csr/culture/bunken/report/pdf/151209kawarekata2015.pdf
・調査期間::2015年5月22日(金)21時~ 5月27日(水)4時
・調査方法:インターネット調査
・分析対象:首都圏(埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県)に居住する15~74歳の女性1800人 ※中学生を除く
(15~19歳、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳、50~54歳、55~59歳、 60~64歳、65~69歳、
70~74歳:各150人)

≪参考記事≫
・医薬部外品の平成26年の生産金額、9232億4500万円。薬用化粧品対前年比大幅減-5.8%(薬事工業生産動態統計)

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久保京子

このサイトを運営する(株)フィデスの代表取締役社長。メーカーにてマーケティング業務に従事した後、消費者と事業者のコミュニケーションの架け橋を目指し、99年に消費生活アドバイザー資格を取得する。
(財)日本産業協会にて、経済産業省委託事業「電子商取引モニタリング調査」に携わったことを契機に、ネットショップのコンプライアンス及びCS向上をサポートする(株)フィデス設立。