「健康食品」で体調不良を感じた経験は11.8%。「そのまま利用」が34.2%(東京都「都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査」)

先日の記事では、東京都の行った「都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査」の予備調査より、「健康食品」の認知度、摂取状況等について取り上げました。
今回は「健康食品」の摂取頻度の高い人を対象とした本調査より、具体的な摂取状況や健康危害の有無等のデータを紹介します。

以下のような結果が得られています。
・利用している「健康食品」に満足している人は約5割。7割が何らかの効果を感じている。
・満足度、効果を感じている割合が高いのは18~39 歳、40~59歳は低い傾向。
・健康食品利用者の約6割が疾病または疑いあり。
・健康食品を「医薬品と併用したことがある」人は3割、「覚えていない」人が2割。
・「健康食品」の摂取目安量より「多く摂取したことはない」人は 65.8%。
・体調不良を感じた経験11.8%(「ある」3.6%、「確信は持てないがある」8.2%)。
・体調不良を感じた後の対応は、「利用中止」52.3%、「そのまま利用」34.2%、「購入店や製造元・輸入元に連絡」は7.4%。


【調査設計】
予備調査:
東京都に居住する 18 歳~74 歳までの男女約6,000 名を対象に、「健康食品」の認知度、摂取状況、中学生以下の子どもの摂取状況等(設問数 15)について調査。
本調査:
予備調査より、「健康食品」の摂取頻度の高い人(「概ね毎日利用(摂取)している」「週に数日程度」に該当)、中学生以下の子どもが「健康食品」を摂取している(摂取させている)と回答した人を抽出し、うち約 1,200名について、より具体的な摂取状況や健康危害の有無等について調査。

【本調査結果】
利用(摂取)している「健康食品」の満足度
満足度は、満足(「大いに満足」「満足」の合計)52.1%、「どちらともいえない」44.6%、
不満(「不満」「非常に不満」の合計)3.3%。
性別では大きな差は見られないが、年代別では 18~39 歳の満足度が高く59.1%、40~59歳は46.7%で満足度が低い。
「健康食品」利用満足度2016(東京都)

利用(摂取)している「健康食品」の効果
効果について、「非常に効果を感じている」8.4%、「少しは効果を感じている」61.8%であり、70.2%が何らかの効果を感じる一方、「効果を感じてない」29.9%となっている。
性別では大きな差は見られないが、年代別では 18~39 歳の「非常に効果を感じている」10.9%、「少しは効果を感じている」63.1%が合わせて74.0%で効果を感じている割合が高い。40~59歳は66.6%で低い。
「健康食品」利用効果2016(東京都)

「健康食品」利用(摂取)者の疾病等の有無と投薬状況
健康食品利用者で、「いずれかの疾病と診断されたことがある」52.3%、「いずれかの疾病の疑いがある」26.6%、「特にない」38.2%。
疾病または疑いのある疾病では、「脂質異常症(中性脂肪またはコレステロールが多い)」
23.9%、「アレルギー(花粉症など)症」22.5%、「高血圧」16.7%、「肥満」11.8%、「眼精疲労」11.5%であった。
「健康食品」利用者疾病2016(東京都)

健康診断で「診断」または「疑いがある」とされた疾病の投薬状況をみると、「現在、投薬を受けている」症状として、「高血圧」、「骨粗しょう症」、「糖尿病」などの割合が高く4~6割となっている。
「健康食品」利用者投薬2016(東京都)

「健康食品」と医薬品(内服薬)との併用状況
健康食品を「医薬品と併用したことがある」31.0%、「覚えていない(わからない)」20.0%であった。
性別にみると、女性では「医薬品と併用したことがある」が 33.6%となっており、男性(27.2%)に比べ高くなっている。
年代別にみると、60~74 歳では「医薬品と併用したことがある」人が4割近い。
「健康食品」医薬品併用2016(東京都)

「健康食品」の摂取目安量の順守状況
摂取目安量に対し、「多く摂取したことはない」が 65.8%であった。一方、多く摂取している(「倍以上」「少し」の合計)は、16.9%、「目安量を考えずに摂取している」7.3%、「覚えていない(わからない)」10.0%であった。
性別にみると、男性では「目安量を考えずに摂取している」人が 9.4%となっている。
年代別にみると、「目安量を考えずに摂取している」人が 18~39 歳では 10.3%、40~59 歳では 7.1%となっている。
「健康食品」摂取量順守2016(東京都)

同時に複数の「健康食品」の利用状況
同時に複数の利用(摂取)経験は「ある」51.1%、「ない」37.4%、「覚えていない」11.5%。
性別にみると、女性では同時に複数の健康食品を利用(摂取)したことがある人が 54.2%で、男性(46.7%)に比べ高い。
年代別にみると、年代が上がるにつれて同時に複数の健康食品を利用(摂取)したことがある人が多くなっている。
「健康食品」複数摂取2016(東京都)

「健康食品」利用による体調不良の有無
体調不良を感じた経験は、「ある」3.6%、「確信は持てないがある(他の要因の可能性もあり)」8.2%で、合わせて 11.8%であった。性別、年代別とも、大きな差はみられない。
「健康食品」体調不良経験2016(東京都)

「健康食品」利用による体調不良の際の症状【回答ベース:健康食品で体調不良者】
体調不良を感じた際の症状では、「下痢・腹痛」27.5%、「吐き気、おう吐」19.5%、「皮膚のかゆみ、発赤、発疹」16.1%、「けん怠感(だるさ)」14.8%。 性別にみると、男性では「覚えてない(わからない)」が 31.4%で多いが、女性は11.4%。女性は男性に比べて「動悸(どきどき感)」(15.2%)「皮膚のかゆみ、発赤、発疹」(20.3%)などが多い。
年代別にみると、18~39 歳では「便秘」(19.6%)が、40~59 歳では「下痢、腹痛」が 36.2%となっており、他の年代に比べ高くなっている。
「健康食品」体調不良内容2016(東京都)

「健康食品」利用による体調不良への対応【回答ベース:健康食品で体調不良者】
体調不良を感じた後の対応では、「健康食品の利用を中止した」52.3%である一方、「特に対応しなかった(そのまま利用し続けた)」34.2%、「購入店や製造元・輸入元に連絡した」は7.4%であった。
「健康食品」体調不良対応2016(東京都)

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都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査
(東京都 平成28年2月)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2016/03/60q3t100.htm
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《関連記事》
・平成26年度第4回インターネット都政モニターアンケート「健康食品」
「健康食品」による体調不良、契約に関するトラブル、東京都への要望編

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久保京子

このサイトを運営する(株)フィデスの代表取締役社長。メーカーにてマーケティング業務に従事した後、消費者と事業者のコミュニケーションの架け橋を目指し、99年に消費生活アドバイザー資格を取得する。
(財)日本産業協会にて、経済産業省委託事業「電子商取引モニタリング調査」に携わったことを契機に、ネットショップのコンプライアンス及びCS向上をサポートする(株)フィデス設立。