東京都では、平成26年10月にインターネット都政モニター(※)を対象に、「健康食品」をテーマにしたアンケートを行いました。
来年度の機能性表示制度を見据えて、健康食品利用者の増加や、市場拡大に伴う不適正な表示・広告の増加、販売方法の悪質化や健康食品の利用に関連する健康被害の発生等が危惧されています。
東京都は、本調査の結果を、事業者向け講習会や都民向け情報提供、試買調査などに活用し、健康食品対策を推進するとしています。
※インターネット都政モニターは、インターネットが使える20歳以上の都内在住者を対象に公募し、性別、年代、地域等を考慮して500人を選任。
今回は、健康食品のイメージ、利用状況、購入参考情報、広告表現の印象を見てみましょう。
回答者の62.2%が、広告や表示、製品情報に「信用できない表現が多い」と思っている、というデータが出ています。
●「健康食品」に対するイメージ
「栄養成分を補う」43.9%、「ほとんど効果がない」25.2%、「美容・ダイエット・健康維持などの効果」20.9%。
●健康食品の利用状況
・ 健康食品を現在利用している消費者(毎日利用、1~2日おき、必要に応じて合計)は、43.5%。そのうち、「毎日利用」が17.2%。
・ 「健康食品を利用したことがない」が約4分の1。(26.5%)
・ 年代別では、30 代の利用率が高く、54%が利用しており、「毎日利用」は20.7%。
・ 性別では、健康食品を現在利用している者の割合は女性の方がやや高い傾向がある(男性41.7%、女性45.2%)
●同時に利用する「健康食品」の数
「1つ」59.2%、「2つ」27.2%で、8割以上を占める。
●「健康食品」の入手方法
健康食品の入手方法は、「薬局、ドラッグストア」(53.3%)、「インターネット通販」(25.9%)、「スーパー、コンビニ、駅の売店」(21.5%)、「通信販売(新聞、雑誌、カタログ、テレビショッピング)」(16.3%)となっている。
●「健康食品」の利用目的
利用目的は、「栄養成分の補給」がトップで38.5%。「健康の維持」31.7%、「疲労・体力の回復」30%が続く。
●「健康食品」の購入時に重視するもの
・重視するものは、「効能・効果」が57.8%、「原材料、含有成分」32%、「価格」29.6%が続く。
・「健康被害や回収などの安全性情報」8.9%、「人気ランキング、使用者の体験談」7.9%は1割未満となっている。
●「健康食品」の購入時に参考にする情報/信用できない表現が多いと感じる情報源
・購入時に参考にする情報は、「テレビ・新聞・雑誌」26.7%、「インターネットの情報」22.2%、「商品のパッケージ、ラベル」22.0%、「商品のチラシ、パンフレット」21.7%。
・62.2%の人が、広告や表示、製品情報に「信用できない表現が多い」と思っている。
・信用できない表現が多いと感じる情報源は、「テレビ・新聞・雑誌のCM・広告」64.3%、「商品のチラシ・パンフレット」52.8%、「インターネットの広告」26.6%。
テレビ・新聞・雑誌やインターネットなどのメディア情報を購入時に参考にするものの、「広告」に関しては信用できないという消費者意識が読み取れます。
次回は、体調不良、契約に関するトラブル、東京都への要望などのデータをご紹介します。
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平成26年度第4回インターネット都政モニターアンケート結果「健康食品」
(東京都 平成26年11月26日)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2014/11/60obq100.htm
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