今回の気になるトピックは、シニア層のネットショッピング利用について。
60歳以上のシニア層のネット利用率、ネット購入率は年々上昇しています。
平成27年の総務省調査(※1)では、60歳代のネット利用率は75%→77%、70歳代は50%→54%となっており、他の年齢階層の利用率が9割を超えていることと比べると低いものの、いずれも上昇傾向となっています。
また、「商品・サービスの購入・取引」については、60歳代男性は46%→48%、女性は28%→32%と伸びています。
自分たちが将来その世代になることを考えると、これらの数字が更に伸びることは必然と言えるでしょう。
シニア層がよく利用するECサイトについて、アンケートではなくネット行動ログデータを用いたモニター調査があります。(※2)
調査によると、他の世代同様、「Amazon.co.jp」、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」の3大モールがダントツトップ3は盤石でした。
他方、シニアならではの傾向として、4位にサントリーの健康食品サイト「サントリーウエルネス」、トップ20には「海の元気倶楽部(ニッスイ)」「【カゴメの通販】カゴメ健康直送便」「自然食研」「日清ファルマダイレクト」など、健康食品関連のサイトが多数ランクインしており、シニア層の支持を得ている様子がうかがえました。
ランクインした代表的なECサイト「サントリーウエルネス」「LOHACO」「Amazon」のサイト訪問者の年齢構成は以下のグラフの通り。
「Amazon」は20代~60歳以上まで各年齢層がバランスよく訪問しているのに対し、「サントリーウエルネス」は60歳以上が約42%を占めていました。
60歳代を中心とした「アクティブシニア」のネット通販利用は今後も拡大していくことが予想されます。
そして、シニア層には特有のネット通販利用傾向がありそうです。
(※1)
・インターネットの利用状況・目的:端末別、性別・年代編
(総務省 平成27年通信利用動向調査)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/441923200.html
(※2)
・シニア層がよく利用するECサイトランキングまとめ
(ネットショップ担当者フォーラム 平成28年9月12日)
https://netshop.impress.co.jp/node/3449
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