第2類医薬品等を販売する際の対応状況:
(1)第2類医薬品販売時の相談対応
相談に対し回答あり 95.9%(378件)(令和元年度:89.4%(345件)/店頭販売:96.8%(2638件))。
相談対応した者の資格は、薬剤師17.2%(65件)(令和元年度:17.6%(62件)/店頭販売:5.2%(144件))。
登録販売者20.6%(78件)(令和元年度:29.3%(103件)/店頭販売:85.1%(2320件))。
その他・わからなかった62.2%(235件) (令和元年度:53.1%(187件)/店頭販売:5.2%(142件))。
前年度より回答率は6.5ポイント向上。「薬剤師」の対応率は0.4ポイント、登録販売者の対応率は8.7ポイント低下した。他方、「対応者資格不明」は9.1ポイント上昇した。
店頭販売の薬剤師または登録販売者の対応率が90.3%であるのに対して、ネット販売は37.8%と、52.5ポイント低く、対応者の資格管理が劣っている。
(2)指定第2類医薬品に関する注意喚起の状況
薬局等において、禁忌の確認や専門家への相談を促す掲示・表示を行うとともに、購入者にその内容が適切に伝わる取組を行う。
認識できた95.8%(248件)(令和元年度:95.9%(233件)/店頭販売:81.7%(1995件))。
前年度と同レベルの対応を維持し、店頭販売も上回っている。
(3)濫用等のおそれのある医薬品を複数購入しようとした時の対応
1つしか購入できなかった 66.4%(73件)(令和元年度:39.4%(43件)/店頭販売:60.4%(1233件))。
複数必要な理由を伝えたところ、購入できた 6.4%(7件)(令和元年度:6.4%(7件)/店頭販売:12.9%(263件))。
質問等されずに購入できた 27.3%(30件)(令和元年度:54.1%(59件)/店頭販売:26.7%(545件))。
濫用等のおそれのある医薬品を複数個購入する旨を伝えた際の対応は、前年度から27ポイント上昇し、遵守率が70%を上回り店舗販売と同レベルの遵守状況となった。
今後、医薬品ネット販売における販売時の相談対応者の資格と「濫用等のおそれがある医薬品を複数購入しようとしたときの対応」について、更なる管理の徹底が求められます。
《参考情報》
医薬品の販売制度(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082514.html
【薬局・薬店向け】一般用医薬品の特定販売(インターネット販売)について
(東京都福祉保健局)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/ippan_kusuri/ippan_seido.html
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