平成23年度から始まったサプリメント登録制度。
社団法人日本通信販売協会(JADMA)がサプリメントの分野における自主規制の取り組みとして行っている制度で、登録企業の前年度の売上高や取扱商品、表示や安全性、消費者対応の現状などについて登録し、万が一トラブルが生じた際に速やかな対応をとることを目的にしています。
その第3回の登録が終了したことを踏まえて、登録制度の結果報告や、今後のJADMAの取り組みなどについて、調査資料を発表しています。(登録企業201社が回答。そのうち、現在サプリメントを取り扱っている企業は146社)(※)
健康食品の市場概況や登録企業の対応状況について、テーマごとにご紹介します。
●JADMAサプリメント登録企業のサプリメント事業2013年度売上高
・2013年度の日本のサプリメント市場はおよそ1兆2,100億円(健康産業新聞調べ)。登録企業の推計売上高合計は、4,793億円。健康食品市場全体の約40%を占める。
・全体の売上高のうち「通信販売」での売り上げが85%(4,074億円)、「その他の販路」が15%(719億円)の比率となっている。
・売上高の金額構成比を見ると、1億円未満の企業が27%と最も多く、次いで10億円~50億円の企業が21%となっている。50億円未満の規模の企業で80%となる。
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●サプリメントの販売形態、取扱商品数
・登録企業のサプリメントの販売形態は「他社で製造し、自社ブランドで販売」が71%、次いで「他社商品を仕入れて販売」が36%となっている。
・取扱商品数は、「1~10点」が45%(66社)、次いで「11~20点」が23%(33社)となっている。
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●取り扱い成分
・取り扱い最多成分は「グルコサミン」で59%(86社)が取り扱っている。
・以下、取り扱いが50%以上の成分は「コラーゲン」57%(83社)、「ビタミンB群」55%(80社)、「ビタミンC」52%(76社)、「青汁」51%(75社)、「食物繊維」50%(73社)が上位となっている。
・2012年度より取り扱いが増えた成分は、「ビタミンB群」「食物繊維」「ブルーベリー」「EPA」など。
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●登録企業の表示・安全性チェック体制、消費者対応
・チェック体制・消費者対応について2012年度と比較して「既に十分強化しており維持している」もしくは「前回より強化された」と回答した企業は、41%(60社)となっている。
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次回は、調査資料の中から「広告表示対応状況」について取り上げます。
(※)
第3回サプリメント登録制調査資料(JADMA 2014年5月19日)
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