日本教育クリエイト 介護・医療事務講座の「通常」価格表示に有利誤認措置命令!(消費者庁:平成29年5月19日)


消費者庁は5月19日に、(株)日本教育クリエイトが「三幸福祉カレッジ」の名称で提供する介護資格講座や、「日本医療事務協会」の名称で供給する医療事務の講座に関する表示に対し、景品表示法の措置命令を行いました。
提供実績のない二重価格による有利誤認表示とみなされました。
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株式会社日本教育クリエイトに対する景品表示法に基づく措置命令について
(平成29年5月19日 消費者庁)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_170519_0001.pdf
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景品表示法上の「通常」価格と表示してよい販売期間の考え方について、確認しておきましょう。

【対象役務】
ア「三幸福祉カレッジ」の名称で提供する3役務
(1)「介護職員初任者研修」と称する役務
(2)「実務者研修」と称する役務
(3)「セット講座」と称する役務(前記(1)及び(2)を一体的に供給するもの)
イ「日本医療事務協会」の名称で提供する2役務
(1)「医療事務通学講座」と称する役務
(2)「医療事務通信講座」と称する役務

【表示媒体・期間】
自社ウェブサイト
表示期間:
平成28年1月30日~平成28年11月11日

【違反内容】
表示内容:
対象役務について、下記の表示例のとおり記載するなど、あたかも、「通常受講料」又は「定価」と称する価額は、日本教育クリエイトが本件役務について通常提供している価格であり、実際の受講料が当該通常提供している価格に比して安いかのように表示していた。

実際:
「通常受講料」又は「定価」、「通常価格」と称する価額は、日本教育クリエイトにおいて、最近相当期間にわたって提供された実績のないものであった。

【表示例】
ア(1)介護職員初任者研修
例えば、「通常受講料120,000円⇒最大受講料半額以上もお得!59,500円~(教材費込・税別)」と記載。
ア(2)実務者研修
例えば、「\受講料が約40,000円割引/通常受講料(初任者研修修了者)127,000円(税別・テキスト代込み)⇒90,000円(税別・テキスト代込み)」と記載。
ア(3)セット講座
例えば、「(通常:初任者研修120,000円+実務者研修127,000円=定価247,000円)キャンペーン受講料144,500円~(テキスト代込・税別)」、「最大10万円以上もお得!!」と記載。
日本教育クリエイトa

イ(1)医療事務通学講座
例えば、「通常価格55,000円⇒42,700円(教材費込・税別)」と記載。
イ(2)医療事務通信講座
例えば、「通常価格52,000円⇒キャンペーン価格31,000円(教材費込・税別)」と記載。
日本教育クリエイトb

今回の処分について、同社は以下のように謝罪告知を行っています。
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お詫びとお知らせ
(株式会社日本教育クリエイト 2017年5月18日)
http://www.nk-create.co.jp/wp-content/uploads/2017/05/c3e9f2ef3f58b3d21fb097a0a3134fbb.pdf
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今回の事案で有利誤認とみなされたポイントは、不適切な二重価格による「通常価格」表示です。
二重価格表示を行う際、比較対照価格として「通常」価格と表示するには、最近相当期間にわたって販売された実績があることが必要です。
景品表示法上の考え方を確認しておきましょう。

≪参考記事≫
・アビバ、二重価格表示に措置命令。「通常」価格と表示してよい販売期間の考え方

・二重価格表示の注意点~セール時の価格表示~

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