今後も拡大。食品のネット通販購入。未経験者の3割が利用意向あり (日本政策金融公庫 平成28年1月)


食品購入のネット通販に関する消費者動向調査結果。
(日本政策金融公庫 平成27年度下半期消費者動向調査)

農林水産物・加工品をネット通販で購入したことがある消費者は約3割で、「米」や「魚介類」などの購入経験が多くなっています。
また、購入経験者の 9 割、購入未経験者の約3割が今後「購入してみたい」と回答するなど、増加に向かう可能性があることがわかりました。

調査データを確認してみましょう。
・ネット通販購入経験
・ネット購入理由
・ネット通販購入元
・ネット通販に関する情報入手先
・ネット通販での購入品
・今後のネット通販による購入意向
・ネット通販事業者への期待



●ネット通販による購入経験は約3割。若年層の方が少ない傾向

ネット通販で農林水産物・加工品を「購入したことがある」は 31.8%。
年代別では、20 代(22.3%)、30 代(22.5%)と約2割であるのに対し、50代(37.6%)、60代(36.9%)と高く、40 代、70代でも3割以上となっており、若い世代の購入経験者が比較的少ない。
食のネット通販経験_H.27下

●女性のネット購入理由は物理的利便性と、そこでしか買えないものがあること
購入経験者のネット通販購入理由は、全体では「店頭まで買いに行く必要がなく楽だから」(44.9%)、「そこでしか購入できないものがあるから」(37.3%)、「価格が安いから」(36.7%)の順となっている。
男性では「価格が安いから」が 44.2%で最多回答。一方、女性では「店頭まで買いに行く必要がなく楽だから」が 48.3%と最多、次いで「そこでしか購入できないものがあるから」が 41.5%と高い割合を示した。「価格が安いから」は29.5%に留まった。
食のネット購入理由_H.27下

●ネット通販購入元はネットショッピングモールが約7割
購入経験者の主な購入元は、「インターネットのショッピングモール」が 71.0%で最多。次いで「生産者や食品メーカー等のインターネット直販」(46.9%)、「ネットスーパー」(26.0%)。
男女差は見られなかった。
食のネット購入元_H.27下

●情報入手先、20 代は友人や SNS。高齢世代は、主に自ら情報検索し、生産者や企業のHPを閲覧
ネット通販に関する情報入手先は、「インターネットの検索サイト」が 55.0%で最多。次いで、「会社、個人の HP」(33.9%)、「生産者の HP」(26.1%)。
年代別にみてみると、20 代は「友人等からの情報」(25.0%)、「SNS 等」(23.3%)が他の世代と比べて突出している。一方、70 代では「検索サイト」(63.4%)、「生産者のHP」(41.6%)、「会社、個人のHP」(45.5%)が高い割合となっている。
食のネット購入情報元_H.27下

●ネット通販での購入品「米」「魚介類」「果物」。今後は食肉加工品も
購入経験者の購入したことがある品目は、全体で「米」(44.6%)、「魚介類」(38.6%)、「果物」(36.5%)の順で高い割合となっている。男女別では、「米」(女:48.9%、男:40.0%)、「果物」(女:42.8%、男:30.0%)、「お茶」(女:34.2%、男:18.1%)、「野菜」(女:31.7%、男:15.5%)、「米加工品」(女:29.2%、男:19.4%)などが、女性が男性より高くなっている。 (グラフ左)

さらに、「購入希望者(購入経験者で今後「購入をやめたい」を選択した者と、購入未経験者で今後「購入しない」を選択した者を除く)」に、今後ネット通販で購入したい品目を聞いたところ、購入経験者同様「米」(43.9%)、「果物」(32.5%)、「魚介類」(28.0%)などが高い割合となった。また、「牛肉」「牛肉加工品」「豚肉」「豚肉加工品」「鶏肉」「鶏肉加工品」などの品目が、購入経験者の結果よりも高く選択されており、今後に向けては、これら品目に対する購入意向が高いことがうかがえる。 (グラフ右)
食のネット購入品_H.27下

●ネット通販経験者の 9 割、未経験者の3割が今後の利用意向あり
今後のネット通販による購入意向について、購入経験者では、「増やしたい」が 15.1%、「現状維持」が 79.5%となり、9割以上が今後とも利用したいという意向を持っている。 (グラフ左)
購入未経験者では、今後「購入してみたい」が約3割(28.1%)という結果となった。 (グラフ右)
食のネット購入意向_H.27下

●生産者・商品情報提供への期待。女性は商品価格よりも配送料の値下げを希望
ネット通販事業者への期待について、「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」が 34.7%で最多、次いで「配送料を安くして欲しい」(23.6%)、「商品の価格をより安くして欲しい」(17.5%)となった。
男女別では、男性は、「商品の価格をより安くして欲しい」という要望が女性よりも高い(男:20.1%、女:14.9%)。女性は、「配送料を安くして欲しい」という要望が男性よりも高い(男:20.2%、女:27.0%)。
食のネット通販期待_H.27下

生鮮食品購入のネット通販利用率は、他の商品ジャンルに比べて低い傾向にありますが、今後の利用は拡大していくことが予想されます。

ネット通販事業者への期待として、生産者や商品の更なる情報提供が強く求められています。また、女性においては、配送料を安くという期待が高く、ネット通販で購入する理由として、「店頭まで買いに行く必要がなく楽だから」「そこでしか購入できないものがあるから」が高い割合となっていることを踏まえると、通販利便性や商品そのものの価値は受け入れつつも、通販の配送サービスコストに対してはシビアであることがうかがえます。

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ネット通販に関する消費者動向調査結果
(日本政策金融公庫 平成27年度下半期消費者動向調査)
https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_160307a.pdf
調査時期: 2016年1月1日~1月19日
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査対象:全国の20歳代~70歳代の男女2,000人(男女各1,000人)
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