アフィリエイトサイトの不適切な表示の法的責任主体は?(日本広告審査機構 平成28年度)


平成28年度にJARO(公益社団法人 日本広告審査機構)が「警告」を行ったインターネット上の広告・表示の類型化事例で、広告主による不適切な表示例として、以下の問題点について解説しました。

【ケース1】成分に関する記事体広告(ポータルサイトとのタイアップ)
【ケース2】メール広告からしかたどり着けない中間ランディングページ

今回は、アフィリエイターによる不適切な表示例として、以下の事例を取り上げます。

【ケース3】インフィード広告からの美容記事風アフィリエイト広告
【ケース4】リスティング広告からのアフィリエイターのランキングサイト


【ケース3】インフィード広告からの美容記事風アフィリエイト広告
美容記事風アフィリ広告(JARO)

問題事例:
広告主:ダイエットサプリメント商品のていきょう供給者

1) スマートフォン版ポータルサイトに、アフィリエイターがダイエットサプリのインフィード広告を出稿。
↓クリック
2) 美容記事風アフィリエイトサイト
「飲むだけで10kg痩せた」「たった1週間で別人に」などの文言、テレビ番組の画像や芸能人の肖像、激やせの体験談などの情報を組み合わせた美容記事風広告。
↓購入ボタンをクリック
3) 広告主(商品の提供者)の通販サイト
不適切な表示は見られない。

【ケース4】リスティング広告からのアフィリエイターのランキングサイト
ランキングサイトアフィリ広告(JARO)

問題事例:
広告主:サプリメント商品の供給者

1)検索サイトで「足がつる」と検索して表示されるリスティング広告枠にアフィリエイターが出稿した広告
↓クリック
2)足がつる症状が改善する効能・効果を標ぼうする複数のサプリのランキング。(アフィリエイトサイト)
ランキングの順位の根拠は曖昧。
↓商品名をクリック
3)広告主(商品の供給者)の通販サイト
不適切な表示は見られない。

法律上の問題点:
アフィリエイトサイトにおける【ケース3】の「飲用するだけで簡単に痩身効果が得られる」かのような表示や【ケース4】の「サプリメントで足がつる症状が改善する効能・効果の標ぼう」といった不適切な表示に関して、規制対象が「何人も」となる薬機法、健増法においてはアフィリエイターが責任主体となり規制対象となる。
一方、景表法では商品の供給者ではないアフィリエイターは規制対象とはならない。
景表法の規制対象となる事業者は、「表示内容の決定に関与した者」である。
「表示内容の決定に関与」とは、
・自ら又は他の者と共同して積極的に表示の内容を決定した場合
・他の者の表示内容に関する説明に基づきその内容を定めた場合
・他の者にその決定をゆだねた場合
となっており、不当表示の故意又は過失があることは要しない。
よって、広告主(商品の供給者)の通販サイトにおいては不適切な表示はなく、アフィリエイトサイトの表示内容を把握・管理できていなかったとしてもても、広告主がアフィリエイトサイトの不適切な表示についての措置を受ける可能性が高い。

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JAROの最近の審議事例にみる
インターネット上の広告・表示の現状と課題
(公益社団法人 日本広告審査機構 2017年8月22日)
https://www.jaro.or.jp/news/ghuq7e0000000v73-att/20170822_InternetAdState.pdf
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