イオン式空気清浄機の性能・安全性に注意!適切な性能試験方法を  (東京都商品テスト 平成27年1月19日)


東京都は、最近消費者相談の増えている、ウイルス除去や花粉対策、消臭を目的に家庭で使われている「イオン式空気清浄機」の性能・安全性テストを行い、結果を公表しました。

その結果、店舗とインターネットで購入した「イオン式空気清浄機」(価格1万9800~4万9800円)5機種すべての集じん・脱臭性能が、フィルター式空気清浄機と比べて低いと判定されました。オゾン濃度についても、イオン式の5機種中3機種で、JISが定める基準値(0.05ppm以下)を超えており、安全性に問題が指摘されています。

イオン式空気清浄機試験結果

———-
商品テスト結果「イオン式空気清浄機の性能及び安全性」
イオン式空気清浄機、期待していた効果とちょっと違う?
フィルター式空気清浄機との違いに注意!!
(東京都生活文化局 平成27年1月19日)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/01/60p1j100.htm
———–

近年、花粉症等のアレルギー疾患対策やウイルス除去、有害物質を含む PM2.5 対策、消臭を目的として、家庭において空気清浄機が普及するようになりました。
(2013年度国内出荷台数276万台、一般世帯普及率42,3%)
空気清浄機出荷台数

それに伴い、都内の消費生活相談窓口に寄せられた空気清浄機に関する相談件数は、2011 年度から増加傾向にあり、2014 年度 4~9 月の上半期は既に昨年度同期の件数を超えている状況となっています。特に、「マイナスイオンが出て体にいいという空気清浄機を通販で購入したが、咳が止まらなくなった。」「タバコの煙をよく吸い込んでいる空気清浄機をテレビショッピングで買ったが、ほとんど吸い込まない。」など、性能や安全性に問題があると思われる相談が寄せられています。
空気清浄機相談件数

今回、集じん性能や脱臭性能の試験結果と広告表示内容に大きな差が生じることとなりました。その要因は性能試験方法の違いによるものと考えられます。

試験方法:
日本電機工業会規格 JEM1467
フィルター式空気清浄機に使用されるもの。集じん性能に関しては、粉じんの濃度が初期の 1/3 になるのに必要な時間を基に集じん能力や適用床面積を計算するものであり、タバコの煙などで汚染された室内を短時間で清浄することを試験の目的としている。
また、脱臭性能に関しては、30 分後の脱臭結果で効果を確認することとしている。

これに対して、イオン式空気清浄機は、ファンの回転音がなく、低騒音や消費電力の少なさを特徴として、長時間運転させることを前提とした使用方法となっている。各事業者はJEM1467 ではなく、独自の試験方法により性能試験を行っていた。
集じん性能に関しては、各事業者は広告表示上の適用床面積の大きさの室内で、検体を用いた試験と検体を稼働させないブランク試験を行い、その結果を比較して集じん濃度の低下する速さに差があることを確認し、効果があると判定していた。
脱臭性能に関しては、独自にテスト時間を長く設定したり、測定対象物質をタバコ由来の 3 物質に限定している JEM1467 とは異なるものを用いたりして性能試験を行っていた。

こうしたことから、消費者が、空気清浄機の購入時に商品の特性等を正しく理解していないと、購入後に期待していた効果が得られないなど、トラブル発生につながる恐れがあるとしています。

事業者への要望:
・集じん性能、脱臭性能などについて、消費者の通常の使用実態を踏まえた試験内容とするとともに、消費者に過度な期待をもたせることなく、わかりやすい性能表示をする。
・基準値を超えるオゾンが発生している検体を販売している事業者は、製品の安全性を確認する。

————————————————————-
◆広告法務コンサルティング
「新しい機能性のある商材を開発商品化し販売していきたい。」
「お客様サポートのQ&Aやマニュアル制作について、法的な理解も含めてアドバイスして欲しい。」
販促・広報戦略、商品表示・広告チェック社内体制構築等、社外専門家としてサポートします。
お問い合わせはこちら
————————————————————-

————————————————————-
◆本ブログをメルマガでまとめ読み!
本ブログの情報を、ダイジェストでお届けしています。
登録はこちら
————————————————————