【景表法】安さを強調する表示の注意点


前回(※)に続き、価格表示における注意点を説明します。
今回は「安さを強調する表示」の場合です。

取扱う全商品または特定の商品群を対象に販売価格の安さを強調するため、販売価格の安
さの理由を説明する用語(「倒産品処分」「工場渡し価格」など)や安さの程度を説明す
る用語(「大幅値下げ」「他店より安い」など)を用いた表示が行われることがあります。

その際、消費者に誤認を与えるような表示は、景品表示法、特定商取引法上、不当表示に
該当するおそれがあります。

【販売価格の安さを強調する表示の際の注意点】

●安さの理由や程度は正しい内容で
《不当表示に該当するおそれのある表示》
・「製造業者倒産品処分」と強調表示したものが、実際には処分品ではなく、その販売
価格が従来と変わっていない場合。
・「他店よりも販売価格を安くします」と強調表示しているが、実際には他店よりも
安い価格で販売していない場合。

●安さの適用対象商品に範囲や条件がある場合は、正しく明示する
《不当表示に該当するおそれのある表示》
・「全品大幅値下げ断行!」と強調表示しているが、実際には「当店通常価格」よりも
特に安くなっている商品は、商品全体ではなく一部に限定されている場合。
・適用対象商品の限定条件について、店員や商品に詳しい者にしか理解できないような
表示。
・適用対象商品の限定条件を、価格を安くする旨の表示と比較して著しく小さな文字で
表示。

●安さの理由や程度について具体的に明示する
・安さの理由と値引き価格の妥当性について、消費者が適正な判断ができるように安さ
の理由とその内容について具体的に明記します。
例:
展示品など展示期間や商品の状態により価値が変わる商品を安く販売する際、「展示品
(1年間)につき○割引」など、安さの理由と内容を具体的に明記

・「実際の値引き率」と「消費者が考える値引き率」との間に差が生じないように、安さ
の程度を具体的に明記する。
例:
「大幅値引き 通常販売価格より○%引き」
「大幅値引き」のみの表示ではあいまいなので、安さの程度を具体的に明記。
但し、「通常販売価格より○%引き」の文字が「大幅値引き」の文字と比べて著しく
小さく表示するのは、不当表示とみなされるおそれがあります。

価格の不当表示についての解説は、今回が最終回です。
過去記事と併せて、ぜひご活用ください。

(※)
・二重価格表示の注意点 ~比較対照価格の商品同一性~

・二重価格表示の注意点 ~セール時の価格表示~

・二重価格表示の注意点 ~希望小売価格~

・二重価格表示の注意点 ~競争事業者の販売価格~

・二重価格表示の注意点~販売条件が異なる販売価格~

・割引率・割引額表示の注意点

参照サイト
不当な価格表示についての景品表示法の考え方
※現在、景品表示法は消費者庁に移管されていますが、上記ガイドラインは適用されています。

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