トクホ広告15%に違反の恐れあり。過半数が新聞広告 (日健栄協 第2回 特定保健用食品広告審査会)


1991 年(平成 3 年)に発足した特定保健用食品制度。
2014年11月現在で1142品目が許可・承認され、市場規模は6,275億円(2013年度)となっています。

公益財団法人 日本健康・栄養食品協会では、2013年度より〈トクホ〉の広告表現の適正化と向上を図ることを目的として「特定保健用食品広告審査会」を開催しています。

広告審査は、企業が出稿した広告について、健康増進法等の関連法規、消費者庁「特定保健用食品の表示に関する Q&A」(※1)および「『特定保健用食品』適正広告自主基準」(※2)等への適合性の観点から審査されています。

第2回審査会の審査結果概要を紹介します。
審査した149件の広告中、15%の23件で法令や同協会の適正広告自主基準などへの適合性に疑問があると判定しました。

【審査結果】
TV、新聞、雑誌の広告 149 件について審査を行った(ネットの広告については今後の課題として検討中)。
TV:90件中「C」判定(10件)
新聞:40件中「A」判定(2件)、「B」判定(2 件)、「C」判定(8 件)
雑誌:19件中「C」判定(1件)

健康増進法に抵触する恐れや、消費者庁のQ&Aに著しく抵触するものが該当するA判定2件および、消費者庁Q&Aや同協会自主基準に抵触するものが該当するB判定2件は、いずれも新聞広告だった。
A判定では、許可表示を逸脱した表現やグラフのデータについて問題のある広告があった。

トクホ広告審査(第2回)

自主基準に定めがない個人の感想やグラフの使用方法、消費者に誤認を与えるおそれのある表現あるいは消費者にわかりにくいと思われる表現について、媒体に応じた自主基準の見直しなど、さらなる検討を求めています。

2015 年度には、食品の新たな機能性表示制度がスタートし、企業の責任において食品の機能性を検証し、消費者に正しい情報を開示することが求められます。
新制度のスタートにより、今後、〈トクホ〉制度への影響も懸念される中、今一度、トクホの広告表示基準を確認してみてはいかがでしょう。

(※1)
「特定保健用食品の表示に関する Q&A」(消費者庁 平成23年6月)
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin641.pdf

(※2)
「『特定保健用食品』適正広告自主基準」
((財)日本健康・栄養食品協会 平成23年2月16日)
http://www.jhnfa.org/topic80a.pdf

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第2回 特定保健用食品広告審査会 審査結果
(平成26年12月2日 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会)
http://www.jhnfa.org/topic191.pdf

日時:平成26年9月4日(木) 13時00分~17時00分
審査対象:
広告収集期間 平成25年10月1日~平成26年3月31日
収集件数:150 件(内訳)テレビ 90 件、新 聞 40 件、雑 誌 19 件、その他 1 件
*その他 1 件については、業界新聞のため、審査対象から除外した。
審査要領:
外部専門家(第三者委員)3 名と協会会員企業のメンバーで構成された広告部会の代表(企業委員)3 名で構成し、企業が出稿した広告について、関連法規および「『特定保健用食品』適正広告自主基準」への適合性を確認した。
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