25年度東京都健康食品試買調査 125品目のうち108品目違反の疑い


東京都では、毎年、法令違反の可能性が高いと思われる健康食品の試買調査を行い、不適正な表示・広告を行った事業者に対し改善等を行っています。
平成25年度の調査結果から、広告表示違反に対して都が注目しているテーマが読み取れます。

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健康食品の不適正な表示・広告にご注意!平成25年度健康食品試買調査結果
(2014.3.27 東京都福祉保健局生活文化局)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2014/03/60o3r400.htm
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●試買品目数の86%が法令違反の疑い
今回調査で購入した健康食品125品目のうち108品目で、試買品目数の86%以上に製品表示や広告に法令違反又は違反の疑いあり。

購入方法別では、店頭購入55品目中39品目、ネット購入70品目中69品目と、ネット購入品目での不適正な表示・広告の多さが特に目立つ。
前回24年度調査では、店頭購入45品目(内、違反品目29品目)、ネット購入80品目(内、違反品目78品目)で、25年度は店頭購入の調査構成比と違反率が高まった。

注目されている製品テーマ(購入品目の多いもの)として、昨年度に引き続き、特に「美白・美容・美肌」「ダイエット効果」「男性機能向上」「抗糖化・エイジングケア」。

試売調査_購入方法別_H.25
※クリックすると拡大します。

●表示違反が多い法律は、JAS法、薬事法、特商法、食品衛生法
JAS法違反表示が70件と最多。次いで、薬事法違反60件、特商法違反46件、食品衛生法違反43件、景品表示法違反が33件となっている。

製品テーマ別では、「美白・美容・美肌」では、JAS法、食品衛生法、健康増進法違反、「関節機能の維持・改善」ではJAS法、薬事法違反、「ダイエット効果」は全ての法律で違反が目立つ。

試売調査_法令別_H.25
※クリックすると拡大します。

今回の調査で、違反又は違反の疑いがあるとみなされた表示です。

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●広告表示
・事実に基づく客観的根拠が無く消費者に優良誤認させる表示(景品表示法)
「直血流増大効果で増大患者が激増!」
「わずか2週間程度で+8センチメートルを達成」
「寝ている間にバストが急激に成長!?」「お腹のお肉が胸に移動したみたい!?」
「脂肪をどんどん燃やす」「気になるむくみもスッキリさせる」

・疾病の治療又は予防を目的とする効能効果に該当(薬事法)
「関節痛、筋肉痛などの天然消炎・鎮痛薬」「発ガン物質の生成を防ぐ」「認知症予防」
「動脈硬化防止」「睡眠改善の効果」

・身体の組織機能の一般的増強・増進を主たる目的とする効能効果に該当(薬事法)
「代謝を促す」「免疫を賦活」「成長ホルモンを増大」「細胞の若返り」

・健康の保持増進効果等に関する誇大な表示(健康増進法)
「便秘・肌荒れがスッキリ」「関節痛の軽減」
「メタボリックシンドロームの改善と予防をサポート」

●製品表示
・名称が一般的な名称とは言えない(食品衛生法・JAS法)
・ 製造者の氏名及び所在地が記載されていない(食品衛生法・JAS法)
・ 期限表示の記載箇所が具体的でない(食品衛生法・JAS法)
・ 食品添加物以外の原材料と食品添加物が分かれていない(JAS法)
・ 表示文字が小さい(食品衛生法・JAS法)
・栄養表示基準上不適正な表示(健康増進法)
基本5項目が定められた順番に表示されていない。
表示単位が定められているものではない。
定められた栄養成分以外の成分が区別して記載されていない。

●通信販売広告の表示
・ 返品に関する事項の表示が不明確である
・ 表示すべき事項が不明示である
(事業者名、住所、電話番号、販売価格、送料、支払い方法、商品の引渡し時期などの表示)

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不適正な表示・広告を行った事業者に対しては改善等を指導しており、他の自治体が所管する事業者については当該自治体に通報し、指導等を依頼しています。

他にも東京都では、インターネット広告表示監視事業により発見された不当表示に対して改善指示を行ったり、消費者庁では、国と地方、地方の間での調査情報、被疑事案情報の共有を図ることを目的とした『景品表示法執行NETシステム』を、2012年4月から運用しています。

国や自治体の行う不適正表示の調査内容をチェックして、自社の広告を再確認することをお勧めします。